医療業界におけるファクタリングの利用

 

医療業界のファクタリング

 

中小企業の間ではもはや当たり前のように利用されているファクタリングですが、その波は医療業界にも押し寄せています

 

ファクタリングとは簡単に説明すると企業が持つ売掛債権を専門の業者に買い取って貰い、その見返りとしてキャッシュを受け取ることが出来るという資金調達方法の事です。

 

ファクタリングの仕組み

医療業界ではファクタリングを行う業者が医療機関や調剤薬局、介護事業所などが所有している診療報酬債権や調剤報酬債権、介護報酬債権といった債権を買い取る事で資金融資が行われる仕組みとなっています。
医療業界におけるファクタリングの利用は年々増加傾向にありますが、その最大の理由としては「ファクタリング事業者と医療機関や介護事業所、調剤薬局の双方に大きなメリットがある」という事が挙げられます。

 

一般的に中小企業がファクタリングを利用する際には取引先から回収する予定の売掛金をファクタリング業者が買い取る事で資金が提供されますが、ファクタリング会社側からすると幾ら審査を行うとはいえ、買い取った売掛債権が不良債権化する可能性もゼロではないのです。

 

一方で医療関連の債権についてはいずれの報酬も「国の機関」から支払われるので不良債権化するリスクが限りなく低いという強味があります。

 

資金をスピーディに受け取れる利点

また、医療機関や介護事業所、調剤薬局側にとってもファクタリングを利用する事によってタイムラグが発生する事なく報酬を受け取ることが出来るというメリットがあります。

 

通常、医療行為や介護サービスを行ってから実際にその報酬を受け取るまでには数ヶ月単位の時間を要しますが、すぐに資金調達を行いたい場合にファクタリングを利用すればスピーディかつ確実に事業資金を確保する事が出来るというわけです。

 

また、医療報酬や介護報酬、調剤報酬は比較的信用度が高いのでファクタリング会社によって行われる審査にそれほど時間が掛からないという利点も存在しています。